Wikipediaの記事を書く日記

Wikipediaに食品などの記事を執筆した後に、感想とかを書いています。

鮎魚醤、三州瓦:大分県の魚醤と、愛知県の瓦

Wikipediaに記事を書く日記、今回は鮎魚醤(新規)と三州瓦(加筆)を書きました。

 

鮎魚醤は、魚醤の論文探してた時に九州産業大の論文を見つけたのがきっかけで書きました。短いからサクッと書ける気がしたんですが、2時間ぐらいかかったような。農水省の"aff"という月刊の広報誌があって、バックナンバーがwebで見れるので重宝しています。味噌の記事書く時も使いました。今回のは、こんな記事

論文以外のweb情報をどこまで出典にするか、というのは迷う時があって、基本的には官公庁や大学、自治体のサイトぐらいにしています。前回、いしるの記事書いた時は商工会とかが共同で運営するサイトを出典にしましたが。

 

raccoon-japanese.hatenablog.com

 

そして、久しぶりに書いた食品以外の記事、三州瓦。なんとなく毛色の違う記事を書きたい、というのがあって選びました。原料(と地域特性)と歴史、製品を書く、という点では食品と記事構成が似てるので、書きやすかったです。とは言え、執筆に4時間ぐらいかかってます。

製法も書こうかと思ったけど、そんなに特別な点が多くないので種別の中で触れる程度に。

 

次は食品を書くか、また瓦を書こうか…。

 

ラオ・ラオ、ラオ・ハイ、いしる:ラオスの酒と能登半島の魚醤

Wikipediaに記事を書く日記、今回はラオスの酒、ラオ・ラオラオ・ハイ。そして、能登半島の魚醤、いしるを書きました。

 

相変わらず、日本語の論文をベースに書いていて、ラオ・ラオとラオ・ハイは小崎先生のこの論文を使いました。短いので、どっちも1時間半ぐらいで書けた気がする。英語版Lao-Laoの記事はなぜかラオ・ハイの写真が載ってて、割とカオス。なんでラオ・ハイを立項しないんだろう…。

ちなみに、先週に壺酒という記事をタクナワンさんが書いていて、久しぶりに東南アジアの酒を書くモチベーションになりました。あと、アンサイクロペディアラオ・ラオの記事があったのが衝撃でした。すごい…。

 

そして、いしる。記事名をいしるといしりのどっちにするか、カタカナにするか…と悩みました。ザックリ調べた印象で、「いしる」が良いかな、という結論に。ちなみに論文だと「イシル」が多い気がします。今回使わなかったけど、こういう効能の論文とかもあったり。あと、味と匂学会の論文がすごく役立ちました。こっちは書くのに4時間ぐらいかかりました。

 

次は久しぶりに味噌を書くか、外国の魚醤や酒を書くか…。

ナンプラー、チョッカル、プラホック:アジアの魚醤と塩辛

Wikipediaに記事を書く日記、1週間ほど間が空きました。今回はナンプラー(タイの魚醤)と、チョッカル朝鮮半島の塩辛)、そしてプラホックカンボジアの塩辛)を書きました。

 

ナンプラーWikipedia内で魚醤の項目に転送されていたのは良いとして、CiNiiJ-Stageで検索しても論文がすごく少ないのが意外でした。例によって国立民族学博物館の論文がすごく役に立ったわけですが、「ベトナムニョクマムはフランス政府が植民地経営のために真面目に研究した(意訳)」というのがすごい納得いく感じでした。タイは植民地にならなかったからな…。あと、20世紀初頭までナンプラーが存在しなかった、というのが今回一番の衝撃でした。初めて聞いたよ、そんな話。

 

そして、チョッカル。こっちも国立民族学博物館同じシリーズの論文をベースに書きました。先に子記事になるセウジョッ(小エビのチョッカル)とメルチージョッ(イワシのチョッカル)をサクッと40分ぐらいずつで書いて、余勢を駆ってチョッカルも書きました。この辺はモランボンの解説もありがたかったな…。

yangnyeom.jp

あと、写真がたくさんあったのでモチベーション上がりました。flickerユーザーの韓国人みたいですが、ありがとう。

 

そしてさっき書いたのがプラホック。これは国立民族学博物館の論文(ナンプラーのと同じの)に加えて、日本食品保蔵学会誌というちょっと珍しいソースが。筆者は発酵食品系に超強い小崎道雄先生で、日本醸造協会誌とかでおなじみです。魚の塩辛だけど、味噌みたいに溶かして調味したり、そのままバナナの葉に包んで焼いたり。楽しいですね。これも写真あって助かったけど、wikipediaクメール語版は記事に文章なくて写真だけという衝撃のオチが。何があったんだろう…。

 

しばらくは同じ論文ベースに塩辛&魚醤を書くかな…。

ブドゥ、しょっつる、いかなご醤油:いろいろな魚醤

Wikipediaに記事を投稿するblog、昨日から今日にかけてはブドゥしょっつるいかなご醤油を新規に書いたり加筆したりしてました。それぞれ、マレーシア、秋田県香川県の魚醤。

 

発酵食品の論文は面白くて好きなんですが、今回は国立民俗学博物館の論文がベースで、このシリーズ(全8報)を読んで書こうと思いました。魚醤と塩辛…というか、Wikipediaで言うところのシュリンプペーストがたくさん載ってます。

 

基本、CiNiiとかJ-stageで論文は検索していて、こういう読み応えあるのが引っかかるとすごく楽しい。いかなご醤油は醸造協会誌の論文もあったし、しょっつる同じ雑誌に論文があって、そちらも良かったです。

 

食品書く時の通例で、歴史と製法がバランス良く書けるといいんですが、しょっつるはまあまあかな…。成分分析はよく分からないので、かなり飛ばしてます。文献には詳しく書いてあるので、誰か書いてくれるといいんですが。

 

そんなで、しばらくは発酵食品を書きます。たぶん。いしりも書くかも?

9月に書いた記事のまとめ

Wikipediaに記事を書く日記、9月の決算をします。赤い太字は、新着記事としてトップページに載ったものです。…決算とは一体。

 

9月の初めに書いたのは江戸甘味噌(新規ではなく加筆)。味噌はこの後も書いて、

津軽味噌(9/22に加筆)

佐渡味噌(9/23、新規)

越後味噌(9/29、新規)

という感じに。昨日も1本書いたな…。

 

次に月初に書いたのは茶系飲料(9/4、新規)。グラフ作ったり、個人的には好きな記事でした。知らない間にリバート合戦が起きてたのが残念。

茶関係では、ベトナムの茶(9/9、新規)が新着記事に選ばれました。次はネパールとか書こうかな。英語版あるし。

 

そしてワニ料理(9/7)に加筆してから、郷土料理も結構書いています。スクガラス(9/14、新規)、島豆腐(9/16、新規)という沖縄関連、長崎対馬せん(9/17、新規)、鉈漬(9/29、新規)。料理一般だと桜葉漬け(9/11、新規)、ナマズ料理(9/20、新規)、たたきごぼう(9/28、新規)あたりも。

 

あとは、コア(9/9、新規)から始まって乳製品もたくさん新規に書いた。グラブ・ジャムン(9/9)、チェナー(9/10)、ケソンプティ(9/12)、ルービン(9/13)。インドと東南アジアですね。

 

最後に東南アジアの酒があって、タプイ(9/18、新規)、ルオウ・カン(9/24、新規)、ルオウ・ネプ(9/24、新規)、カオマーク(9/28、新規)。

 

という事で、新着記事に選ばれたのは計7本でした。10月も頑張ります。

御膳味噌:徳島の味噌

Wikipediaに記事を書く日記、今日は御膳味噌の加筆でした。履歴見たら、最後に加筆されたの5年前だった…。

 

御膳味噌は徳島の味噌で、麹が大豆より多いのが特徴ですね。越後味噌を書いたばかりだから、比べるとよく分かる。

文献はJ-stageで検索して、こんな感じに。「味噌風土記」という連載が1970年代に日本醸造協会雑誌であって、それで各地の味噌は調べられる感じですね。越後味噌でも歴史の項はこの連載が超役立った。

CIEのxyY表色系で味噌の色味は表現されるんだな…というのが勉強になりました。

 

次は静岡の相白味噌か、広島の府中味噌かな…。でも、どっちも味噌風土記を以てしても書きにくい。頑張ります。

鉈漬:秋田の漬物

Wikipediaに記事を書く日記、今日は鉈漬(なたづけ)を書きました。

 

漬物の(無料公開されてる)論文は意外と少なくて、日本調理科学会誌とかが貴重なソースになります。今回は東京家政大学の論文をベースに書きました。後は、鉄板の日本の食生活全集↓

www.ruralnet.or.jp

たたきごぼうみたいな郷土料理について書くのにも重宝します。大学図書館とか少し大きめの自治体図書館には大抵入ってますね(主観)。

 

鉈漬、という名前の通りで大根を切って漬けこむ、頼もしい料理です。鉈…ひぐらし…。麹に漬ける点はべったら漬と一緒だけど、砂糖入れないからしょっぱいそうで。昔ながらの東北スタイルっぽい。

 

次は味噌とか書きます。あんまり長くないの。たぶん。