ナンプラー、チョッカル、プラホック:アジアの魚醤と塩辛
Wikipediaに記事を書く日記、1週間ほど間が空きました。今回はナンプラー(タイの魚醤)と、チョッカル(朝鮮半島の塩辛)、そしてプラホック(カンボジアの塩辛)を書きました。
ナンプラーはWikipedia内で魚醤の項目に転送されていたのは良いとして、CiNiiやJ-Stageで検索しても論文がすごく少ないのが意外でした。例によって国立民族学博物館の論文がすごく役に立ったわけですが、「ベトナムのニョクマムはフランス政府が植民地経営のために真面目に研究した(意訳)」というのがすごい納得いく感じでした。タイは植民地にならなかったからな…。あと、20世紀初頭までナンプラーが存在しなかった、というのが今回一番の衝撃でした。初めて聞いたよ、そんな話。
そして、チョッカル。こっちも国立民族学博物館の同じシリーズの論文をベースに書きました。先に子記事になるセウジョッ(小エビのチョッカル)とメルチージョッ(イワシのチョッカル)をサクッと40分ぐらいずつで書いて、余勢を駆ってチョッカルも書きました。この辺はモランボンの解説もありがたかったな…。
あと、写真がたくさんあったのでモチベーション上がりました。flickerユーザーの韓国人みたいですが、ありがとう。
そしてさっき書いたのがプラホック。これは国立民族学博物館の論文(ナンプラーのと同じの)に加えて、日本食品保蔵学会誌というちょっと珍しいソースが。筆者は発酵食品系に超強い小崎道雄先生で、日本醸造協会誌とかでおなじみです。魚の塩辛だけど、味噌みたいに溶かして調味したり、そのままバナナの葉に包んで焼いたり。楽しいですね。これも写真あって助かったけど、wikipediaのクメール語版は記事に文章なくて写真だけという衝撃のオチが。何があったんだろう…。
しばらくは同じ論文ベースに塩辛&魚醤を書くかな…。