Wikipediaの記事を書く日記

Wikipediaに食品などの記事を執筆した後に、感想とかを書いています。

朝鮮民主主義人民共和国の鉱業

Wikipediaに記事を書く日記、今回は1週間以上かけて北朝鮮の鉱業について書きました。三連休だけで6時間ぐらい、全部で10時間以上はかかってる大作です。

 

きっかけはJOGMECの出してる北朝鮮の地質調査をたまたま読んで、英語版の記事があったから書こうかな…と思ったところになります。Wikipediaアジア月間やってて、この前書いたプラボウォと合わせて5本目指せるかな…と思って書き出したら、過去最長の記事になりました。35,000byteぐらい、文字数にして実質12,000字ぐらい。

 

最初はJOGMECをベースにして、地質はマニアック過ぎてすぐに別の文献を探しました。まずは「地質ニュース & 北朝鮮」で検索して、金山の論文を発見。そして「北朝鮮 & 鉱業 & go.jp」でJETRO気合入った北朝鮮経済のレポートを見つけて、かなり道筋が見えました。あとは、いつものごとくCiNiiで検索。今回は「朝鮮 & 鉱業」とかだったかな。

 

記事を書く時には、文献を1本ずつ絞り出すように記事に記述を入れて、1本終わったら次の文献に行く…というスタイルを取っています。1つの事柄を書くのに複数の文献使って、次の事柄でまた複数の文献…とやっていると、私の場合は作業効率がすごく悪くなります。特に今回みたいに引用した文献が多い場合。

なので、1本の文献から記事に使えそうなところを全部引き出して、次の文献からまた引き出して…という形になって、ちょっとプラモデル組み立てるような趣があります。

 

ちなみにアジア月間に参加するには、3,500byteの新規記事をあと3本書かないといけない…。余裕があればやるかも。

プラボウォ・スビアント:インドネシアの政治家

Wikipediaに記事を書く日記、今回はプラボウォ・スビアントでした。日本人の95%くらいは馴染みがないと思いますが、インドネシアの政治家で元中将です。私も先週まで存在を知りませんでした。ひょっとすると、立命館本名純先生しか興味持ってないんじゃないか。

 

前回の予告から変更してこの記事を書いたのは、4日前に公開されたこの論文↓を読んで面白かったからです。

インドネシアの選挙政治における排他的ナショナリズム―2014年プラボウォの挑戦

 

前回の予告のは結構大きな記事になってきたので、気分転換にプラボウォの記事を書こう…と思ったら、最終的に20kバイトになって全然軽くなかったという…。

プラボウォさんは名門の家に生まれて軍人になり、スハルトの娘と結婚して中将まで昇進した、というマッチョなエリートです。政治家に転身したのも、アジア好みな父性的なキャラクターを上手く活かした感じがする。

ただ、スハルト政権末期の反体制派の弾圧はかなりエグみがあります。アクト・オブ・キリングより規模は小さいけど、イスラム法学者ウラマー)を暗殺したり。保守層から広く支持を集めてるのが不思議なぐらい、スーパーライトに近いものがあります。

 

海外の人物伝は文献集めるのが難しくて、今回の記事もほぼ1本しか参考文献がありません。書くのは楽しいけど。次回…は何を書くかな…。

青首大根、辛味大根:またダイコンの記事

Wikipediaに記事を書く日記、今回は青首大根辛味大根でした。

 

首大根は、日本で一番ポピュラーな大根。スーパーや八百屋で普通に売ってるような、葉に近い部分が薄い緑色の大根です。なぜ緑色になるかというと日光が当たるからで、日光が当たるのは栽培中に勝手に地表にせり上がって来るから。なので抜きやすいという、便利な品種です。真っ白な方が江戸っ子の好みらしいですが。農畜産業振興機構のページが役立ちました。この辺とか、この辺とか。

あと、品種改良については埼玉の種屋さんのページが詳しかったです。当事者じゃないので、客観的な記述になっていて良いですね。

 

辛味大根は、最近書いていた京野菜の一つです。そういう点でも聖護院大根とかの仲間。青首大根もそうなんですが、広義の辛味大根はたぶん他地域の小さくて辛いダイコンを含んで、狭義には京都の辛いダイコンを指しているっぽい。ので、調べて書く重要性を感じました。あと、こちらは論文があったんですが、十分に活かせなかった気がするのが反省点です。

raccoon-japanese.hatenablog.com

 

あとは、絶滅した郡大根も書いてみたい…と思いつつ、今は外国語版しかない食品以外の記事を書いてます。燃料になったり宗教行事に使われたりする、誰もが知ってる物体です。宗教行事に使うのを見た日本人は少なそうだけど。ご期待ください。

金時にんじん、ブランド京野菜:また京都の野菜

Wikipediaに記事を書く日記、今日は金時にんじんでした。あと、ブランド京野菜

 

金時にんじんは、京都で作られなくなった京野菜

・長いので、土の中に石があると二股に割れるし、手で抜く必要がある

栽培に時間がかかる

・病害虫に弱い

と、それは作らなくなるよな…と思いながら書いてました。農水省消費者相談コーナーとか、JA香川県のpdfとか役に立ちました。あと、記事には反映できなかったけど、金時ニンジン引抜き機の論文は面白かったです。かなり頑張って書いて、ほぼ1時間で完成したワンドロです。

 

ちなみに、記事名を「金時にんじん」「金時ニンジン」「金時人参」のどれにするか、結構悩みました。生物という点ではカタカナが良いけど、漢字+カナは妙な感じがしたのと、品種なので一般的な表記がいいかな…と考え、JAや自治体のサイトの表記を確認したりしました。

 

ブランド京野菜の方は、「京のふるさと産品協会」が出してるパンフレットが役立ちました。写真もたくさんあって読みやすいし。

京野菜の中で、京都府の支援事業だけにフィーチャーして書く、という事で、ちょっと新鮮な感じでした。京野菜は書いたばっかだったので、重複を避けつつ、みたいな。

raccoon-japanese.hatenablog.com

 

こっちも3時間ぐらいは書いてた気がする。産地一覧みたいなのは頭使わないで書けるから、楽な感じはありました。楽しいかはまた別として。

 

次は京たんご梨でも書こうかな…と思ったら、品種的にはゴールド二十世紀だそうで。そっちを書こうかな…。または、以外にも単独記事のない幸水や豊水、二十世紀梨でも。

聖護院かぶ:京都の野菜

Wikipediaに記事を書く日記、今日は聖護院かぶでした。引き続き京野菜

 

あまり文献がないな…と思いつつ書いて、今回は出典に論文がありません。立石信雄の記事を書いて以来だと思います。『聞き書き京都の食事』は今回も役立ちました。

 

あと、京野菜京都府京都市、JA京都、農林水産省・近畿農政局、とそれぞれバラバラに情報発信していて、これは情報が豊かなのか、縦割り行政の典型というだけなのか…。ちなみに「京のええもんプロジェクト」というアレな名前のサイト↓も引用しましたが、運営主体が分かりにくかったです。

聖護院かぶ(しょうごいんかぶ) | THE BRAND "京都" 京のええもん百科

結局、

京都ブランド商標推進協議会、京都府食品産業協会、京都伝統工芸協議会

が運営しているらしいけど、それぞれの団体もイメージがピンと来ないような。

 

ちなみに一昨日の聖護院大根の記事は、1か月前に書いた鉈漬けとつながって感慨深かったです。たくさん書くとこういう事もある。

raccoon-japanese.hatenablog.com

 

ちなみに今回は52分で記事を完成させました。ワンドロっぽい。このぐらいのサイズで、書き慣れた分野ならワンドロいけるな、という発見でした(drawなのかは置いといて)。

次は食品じゃないもの書こうか。

京野菜と、聖護院大根、賀茂なす

Wikipediaの記事を書く日記、昨日は京野菜(加筆)と、聖護院大根(新規)、賀茂なす(新規)を投稿しました。

 
京野菜は農業振興機構の記事↓が、すごく役立ちました。

書いてて楽しかったのは京都の野菜信仰のところで、大根焚きとか色々あるなー、と思いながら調べてました。これは調理科学の論文がベースです。

全体の構成については、京の伝統野菜が中心なんだけど、それだけではない、という事で京都府京都市の推進事業を頑張って書きました。

個別の品種である聖護院大根賀茂なすは、それぞれ1時間半ぐらいで書きました。頑張れば1時間でも行ける…かも。聖護院かぶも書きたいですね。

はからずも京野菜フェスティバルが今日から始まってるので、良いタイミングの投稿になりました。写真とかWikimediaに上がると良いですね。個人的には。

おいしおすえ京野菜キャンペーン2015 京野菜フェスティバル 

 

いがもち:毬みたいな、伊賀でできた、餅菓子

Wikipediaに記事を書く日記、今週は平日ぐったりしてましたが、とりあえず書きました。日本各地にある和菓子の、いがもち

 

書いたきっかけは日本調理科学会誌の論文を読んだ事で、地域的な広がりが断続してて面白かったので、ちょっと書いてみようかと。なので、記事の文章より地図が個人的には一番のポイントです↓

 

f:id:Raccoon_Japanese:20151023214920p:plain

 

ファイルの出典はWIKIMEDIA COMMONSです。自分で投稿した訳だけど。

ちなみに、地図の作成は白地図ぬりぬりというサイトを使いました。アカウント登録すら必要なくて、これは便利だった。

 

記事の文章にも触れると、共通項があるようなないような…という事で、まとめ方と構成に苦労しました。あまりスマートな記事ではないですね…。珍しく書籍を参考にしていて、「日本の食生活全集」は強力でした。広島とか島根の部分はこれが効きました。

 

次こそ魚醤とか書きます。たぶん。そして、出典は論文に回帰。